森の中の高級貸切リゾートウェディング「彩音」

結婚式のあたたかさは、
わが家の
あたたかさになる。

堤 萌様・未輝様・葉輝くん

2017年4月15日挙式

挙げてもいい。挙げなくてもいい。そう思っていた。
背伸びするより、自分らしくいたい。そんなところがよく似ているふたり。
堅苦しい結婚式になるくらいなら、何もしないことだって「らしさ」かもしれない
(それに、ドレスを着るのってちょっと恥ずかしい)。

ところが彼は言った。「みんなを呼んで、にぎやかに挙げたい」。
え、ほんとに? 彼に引っぱられるようにして、半々の気持ちで見学した彩音。
門をくぐったその時から、私の心はほどけた。
「この階段、演出に使えないかな。木と木の間に、写真を飾るのもいいね」。
一歩ごとにアイデアが浮かぶらしい彼の隣で、私はただ、友だちを想った。
招かれてやってきて、この景色に目を奪われて、
いまの私のようにきっと表情をほころばせる、かけがえのない一人ひとり。
式って、誰のために挙げるもの? 突然、その答えがわかった気がした。
思えば私たちはいつだって、友だちに支えられてきた。
たとえば、高校時代のバスケ大会。
コートで見かけた他校の彼に、ひと目惚れした私。
その背中を押して話すきっかけをつくってくれたのも、そう、友だちだった。

式の打ち合わせはいつも長引いた。
挙げるとなったら、やりたいことがあふれた私。
式の雰囲気をみんなにも持ち帰ってほしくて、カゴ入りの花をリクエストした。
ドレスだって、選び出したら止まらなくて、衣装合わせに5回も通った。
彼と意見がすれちがって、その場で言い合ったこともある。
けれど関わるスタッフの誰もが、そんな私たちを急かすことなく見守ってくれた。
「よく考えればいいよ」「すぐに決めなくてもいいよ」。
その帳尻を合わせるのは自分たちなのに、辛抱づよく待ってくれた。
だから私たちもひとつひとつ、私たちらしい答えにたどりつくことができた。

挙式当日。
私たちを待っていたのは、あわせて70人もの友だちと、ふたつのサプライズ。
彼の友だちが仕掛けた、会場みんなを巻き込むダンスに、
私の友だちが、思い出の場所を巡りながら撮ってきてくれたビデオ。
どちらもほんとうにあたたかくてうれしくて、涙が止まらなかった。
ふと気づいた。
私たちの打ち合わせにたっぷり付き合ったあと、
スタッフさんたちはこっそり、サプライズの準備も進めてくれていたんだ。
幸せしかない一日のまんなかで、急にさびしくなった。
もう、ここの人たちに会えないのかと思って。

あの日のことを思うたびに、胸に小さな灯がともる。
私たちが、どれほど多くの仲間に支えられて生きてきたか。
それを知ることができた幸せもまた、私たちを支えている。
あの日の写真を1年半、私たちはリビングに飾り続けた。
けれどそろそろ、しまおうと思う。
かわりに、ふたりの間にやってきた、新しい家族の写真を飾ろうと思う。
だいじょうぶ。あの日の写真が、目に見える場所にあってもなくても。
式に満ちていたぬくもりは、いまも私たちを包んでいる。
この子がもう少し大きくなったら、きっと彩音に連れていこう。
たくさんの人が、口々に「おかえり」と迎えてくれる場所へ。